2012/11/15

今月はイランのためにお祈りください!

イランのためにお祈りください!
(Wikipedia、Operation worldなどを参照しています。)

 イランは正式名称イラン・イスラム共和国というように、イスラム教が国教とされている国です。イスラム教は大きくスンナ派とシーア派という2つの派に分かれます。イランはその中でシーア派十二イマーム派と呼ばれる教派を国教と定めています。国の宗教構成はシーア派90%、スンナ派9%とほぼムスリムが占めていますが、その他マイノリティとしてバハーイー教、ゾロアスター教、またユダヤ教、キリスト教諸派というようになっています。キリスト教は0,5%で福音派は0,2%に過ぎません。

 キリスト教迫害監視団体米オープンドアーズの2012年度版年間「ワールド・ウォッチ・リスト」によると、イランはキリスト教徒への迫害レベルの高さが世界で第5位にランク付けされています。イランはシャリーア(イスラム法)という宗教に基づく法体制を敷いており、建前としてはイスラム以外の宗教ではユダヤ教、キリスト教などは啓典の民として一応公認されてはいます。しかし、現実的には社会的差別や迫害は普通にあります。また最初から公認されている宗教を持っている人は、その宗教を保持することはできても、ムスリムからクリスチャンに改宗することは棄教の罪で死刑に処せられます。イスラムを捨てることは死を意味するのです。

 ユセフ・ナダルカニというイラン人牧師の名が世界を騒がせました。2012年11月14日(水)の『クリスチャン・トゥデイ』によると、彼は2009年10月に自分の子どもが通う学校でイスラム教を信じる教えを受けるのが必須になっていることに対して抗議したことによって逮捕され、その後イスラム教徒に福音を伝え、イスラム教の信仰から退かせる冒涜罪を問われるようになり、2012年2月にはイラン高裁によって死刑判決を受けました。世界のクリスチャンが彼のために祈り、今年9月8日に、1062日の監禁生活を経て釈放されました。主が多くの人の祈りに応えてくださったことを確信させる出来事でした。

 このようにイランでは非常に厳格な宗教規制があり、クリスチャンは信仰を守るのに必死です。世界の宗教迫害の内、実に70%はキリスト教に対するものであるという話もあります。

「そのとき、人々は、あなたがたを苦しいめに会わせ、殺します。また、わたしの名のために、あなたがたはすべての国の人々に憎まれます。」(マタイ24:9)
「もし世があなたがたを憎むなら、世はあなたがたよりもわたしを先に憎んだことを知っておきなさい。」(ヨハネ15:18)

イエス様が言われたことがまさに起きているのです。

 イランのクリスチャンを覚えて祈りましょう。主が彼らを反キリストの勢力から守ってくださり、その信仰を守り抜くことができるように。また今日のプレマガにもあるように社会的にも問題を抱えていますこの地で一人でも多くの人がキリストによって救いを受けることができるように。


by Yuki